Bodegas Olivares　／　Olivares Tinto　2021 1970年代まで、乾燥した高地という気象条件に恵まれたフミーリャは、とりわけバレンシア市向け量産ワインの大供給地でした。海抜825メートルの高地にあるフミーリャでもっとも冷涼な地域で、土壌は砂質に富むため、フィロキセラ耐性があります。しかし1988/89年に時期遅れのフィロキセラがついに襲来し、生産量は激減しただけでなく、植え替えを余儀なくされました。ボデガス・オリバーレスを経営するセルバ家（当主：パコ・セルバ）はそれでもなお、フィロキセラの害を免れた、自根のモナストレル種の古樹を保持しています。1998年まではバルクワインと、自家消費用の甘口ワインのみを生産していましたが、当ワイナリーを訪れたスペインのトップ・ソムリエが偶然このワインを味わって狂喜し、説得の果てにこのワインが市場に出て、一躍トップ格のレストランと小売店を飾ることになったのです。パコは更に、自根のモナストレルの古樹での赤ワイン造りも始め、低価格帯であるにもかかわらず、熟した果実と美しい酸を持つワインを造っており、スペインの栽培環境のポテンシャルの高さを如実に表しています。 ------------------------------------------------------------- ダーク・ベリーとチェリーの香り。口に含むとフレッシュで、味わいにも甘く生き生きとした色濃い果実を感じます。胡椒の風味がアクセントとなり、バランスのよい酸が伴っています。 ハーブでマリネした肉、北京ダックなどとの相性は抜群です。 (輸入元資料より引用) 生産地域：スペイン　フミーリャ 生産者：パコ・セルバ タイプ：赤 品種：モナストレル75％、ガルナッチャ15％、シラー10％ 醸造：ステンレスタンクで発酵　フレンチオークで3ヵ月間熟成 容量：750m